口内炎でお悩みのあなたへ
〜口内炎の原因・治療・予防〜


口の中の粘膜に起こる炎症をまとめて「口内炎」といいます。 口内炎を起こすと、痛みのため、口が使いにくくなります。 瘢痕状の炎症は、食事をしにくくするだけでなく、口を開く会話や呼吸にも影響を与えます。 場合によっては、口臭の原因にもなって対人関係を悪化させることさえあります。

症状がひどい場合には、自分だけで判断せずに、専門家の診断を受けて下さい。 口内炎を初期症状とする大きい疾病が、結構存在します。 癌、潰瘍性大腸炎、尿毒症、白血病、ベーチェット病、 クローン病といった疾病が、口内炎という症状と なって現れていることもあるので、注意が必要です。


■アフタ性口内炎について
通常、口内炎といえば、アフタ性口内炎を指すことが多いようです。 単純に、アフタとも呼ばれています。


◆アフタ性口内炎の原因

アフタは、何故できるのか、その原因は正確には、わかってはいませんが、 近年では、免疫学的異常がかかわっているのではないかとされています。

アフタ発症のメカニズムとして以下のことが考えられています。

・偏食による鉄分やビタミンの不足
・ストレスや睡眠不足
・口内を噛んだり、歯ブラシで傷つけるなど、粘膜への物理的刺激
・唾液の不足、口腔の乾燥
・口腔内の不衛生
・歯磨き粉成分による粘膜の損傷
・口内炎になりやすい体質


◆アフタ性口内炎の治療

できてしまったアフタは治癒までに1〜2週間かかるのが通常ですが、痛い上に日常生活にも支障をきたします。 しかし、現在の医療技術でも、口内炎に対する即効性の治療は発見されていません。 ですから、基本的には「自然治癒を早めるための手助けをする」 治療法、アフタが自然治癒するまで痛みを和らげる対症療法が中心になります。

・殺菌成分入りのうがい薬でうがい
口内炎を治すためには、口の中の細菌の繁殖を抑える必要があります。 アフタに気付いた時、すぐに行えば、効果的です。 毎食後と寝る前の、1日合計4回、行って下さい。 殺菌成分入りのうがい薬は、薬局、薬店で購入可能です。 ただし、傷がある場合、殺菌成分が細胞にダメージを与え、傷の修復を遅らせるので、 殺菌成分入りのうがい薬でうがいした後に、水でしっかりうがいをすることをおすすめします。

・軟膏・貼り薬を患部に塗る
ステロイドを含む軟膏を患部に塗布します。 アフタの部分を物理的刺激から軟膏の基剤で保護する意味もあります。 患部に薬剤を含んだパッチを貼る方法もあります。軟膏と同様、アフタの保護も期待できます。 ただし、ウイルスやカビ(カンジダ)が原因の口内炎では、ステロイド薬が配合された薬をつけると症状を悪化させることがありますので注意してください。

・ビタミンを摂取する
口内炎が頻発する人は、ビタミンやミネラルなどの栄養素が不足している可能性があります。 ビタミンB群を積極的に摂るよう心がけてください。 ビタミンB2、B6、B12、ビタミンCが含まれたビタミン剤を服用すると効果的です。

・病院に行き治療をうける
通常の口内炎は、歯科、耳鼻咽喉科などを受診します。 消毒や洗浄の処置をし、ステロイド系の塗り薬やビタミン系の飲み薬を処方してくれると思います。 レーザーを使って口内炎の患部を焼き、かさぶたにして治療してくれる病院もあります。


◆口内炎の予防

・口の中を清潔に
口内炎を防ぐには、まず口の中を清潔に保つことです。 口の中が汚れていると、細菌やウィルスが繁殖しやすくなり、口内炎ができやすくなります。 日ごろから、毎食後の歯磨きやうがいを徹底するようにしましょう。

・口の中を傷つけない。
歯磨きは、強いブラッシングは避け、優しく丁寧なブラッシングを心がけてください。 熱いものや、口の中を傷つけるような食べ物には、注意して下さい。 歯のかみ合わせなどで、口腔内や唇を噛みやすい人も食事の際に注意が必要です。

・口の渇きに注意
唾液が少なく、口腔内が乾いていると、口内炎が発症しやすくなります。 鼻呼吸をし、こまめに水やお茶などで口の中を潤しましょう。

・食生活に気をつける
バランスのとれた食事、特に鉄分や、葉酸などのビタミンB群を積極的に摂るよう心がけてください。 ビタミンB群を多く含むものとしてはレバーや乳製品、卵、魚介類、納豆などがあります。 ビタミンB2、B6、B12、ビタミンCが含まれたサプリメントやビタミン剤を服用すると一層効果的です。 ビタミンB群は、身体の免疫力を高めてくれるので風邪や疲労、体力低下が原因とされる口内炎にも効果的です。

・食べ物に気をつける
ある特定の物を食べたときに、口内炎になる人がいます。 これは、その特定の食品にアレルギーがあるということになります。 口内炎を引き起こす食べ物が見つかれば、病原食品を排除することで、口内炎の発生を劇的に減少させることができます。 口内炎が発生した時、あなたが食べた物のすべてを書きとめておけば、見つけられかもしれません。 ナッツ、チョコレート、貝類、甲殻類、麦類、そば、マスタード、トマト、パイナップル、柑橘系のフルーツ、りんご、チーズ、酢、牛乳 などが一般的な病原食物です。

・疲れやストレスをためない。
ストレスがたまっていると、免疫力が低下してしまいます。 疲れたときはゆっくりと休み、睡眠をしっかりとるようにしましょう。 ストレスや疲れがたまると、口の中が乾燥したり、サラサラした唾液が少なくなったりすることも原因のひとつです。 自分なりのストレス解消法を身につけ、気分転換することも大切です。 ストレス解消は口内炎を防ぐだけでなく、他の健康面にもいい影響を与えてくれます。


■口内炎の種類
口内炎にもいくつか種類がありますので、治し方もそれぞれです。 アフタ性口内炎以外の、原因がはっきりしている口内炎は、原因を取り除くために早めに内科や耳鼻咽喉科、歯科などで相談をして下さい。


◆アフタ性口内炎

原因が不明な、最も一般的な口内炎です。 表面が白っぽく窪みがあり、周りが赤い円形または楕円形の潰瘍で、痛みを伴い、一度に1個〜数個できます。 唇、ほおの内側、舌、口底、軟口蓋、咽喉に発生します。 アフタ性口内炎を起こす人は、1年に数回の頻度で繰り返します。


◆カタル性口内炎

カタル性口内炎とは、口の中の粘膜が赤く炎症を引き起こしたり、白濁、ひび割れなどを起こす口内炎です。 自分の歯で粘膜を傷つけたり、歯列矯正装置や入れ歯が当たることなどにより、赤く炎症を起こすものです。 カタル性口内炎の治療は、口の中を清潔に保つようにし、入れ歯や矯正器具の不具合が原因の場合は、不具合な部分を改善します。 また、虫歯や歯周病などの、口の中のトラブルが原因の場合は、治療を行います。 1週間〜10日ほどで治りますが、症状が長引いたり、繰り返し発症していると、 他の重大な病気に発展することもありますので、しっかりと原因の除去と治療をすることが大切です。


◆ウイルス性口内炎

ヘルペスウイルスなどが原因で、口の中に炎症が起こります。 ヘルペス性口内炎といわれています。 唇や口の中の粘膜に、口唇ヘルペスと呼ばれる小さな水疱ができ、破れて、びらんや潰瘍になります。 単純ヘルペスウィルスは、ウィルスを持つ人が洗顔や歯磨き後に使うタオルや唾液に触れることで、感染が起こるといわれています。 ウイルス性口内炎の治療は、主に対処療法になります。高熱には解熱剤、口の中の痛みをとるために、痛み止めの薬を使用します。 発熱は4〜5日で落ち着きますが、口内炎は治るまで、1週間〜10日ほどかかります。 口の中を刺激しない食べ物を選んで、こまめに水分を摂るように気をつけましょう。


◆口腔カンジダ症

カビ(真菌)の一種であるカンジダ菌が増殖し、 口のなかに白い苔状のものができ、放っておくと口全体に広がります。 痛みはあまりなく、まれに粘膜が赤くなる場合もあります。 疲労などによる免疫力低下が原因と言われています。 口腔カンジダ症は、ステロイド薬や抗生剤を内服している患者や、高齢者によく見られます。 またHIV感染者の初期症状としてよく現れるということも重要なポイントです。

基本的に検査、治療ともにそれほど難しい病気ではないので、 舌に違和感を感じたり、白いものが付着していると思ったときは、 早めに病院にかかるようにしましょう。 初診に適した科は皮膚科、皮膚泌尿器科です。


◆口角炎

口角炎は、唇の端にある口角周辺に発生する口内炎のことです。 口角炎を発症すると、唇の端がただれたようになり、 皮膚にヒビが入り、かさぶたでボロボロになってしまうのが特徴です。

口角炎は両方の口の角にできることが多いです。 両方にできてしまうと、口を思うように空けることができなくなるので、 ご飯を食べる時やしゃべる時ですら痛みが出るようになります。 出血と痛みを伴い、見た目に大きな影響を与えるという特徴を備えています。

本サイトはリンクフリーです。 リンクするときは <a href="http://xn--jxr.jp/">唇.jp</a> でリンクしてください。
©2004-2017 身体.jp | 前ページに戻る プライバシーポリシー・リンク・免責事項 お問合わせ